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2009年 01月 21日

どこまでが私の身体なのか

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このしばらくあと、夕陽の散る空は紫になった。

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コンテンポラリーダンスのWSを受けるようになって1ヶ月。
先週は単発のワークショップも受けてきたので、筋肉痛でからくり人形みたいな歩き方になっている。

身体を動かす、身体で考える事が、ゆっくりとでも、日常に溶け込めばいいな、と思う。
バレエをやめてしまってから20年たつので、なんのスキルも残ってはいないけれど、言葉ではない、身体で考えるための文脈みたいなものは、そこはかとなく残っていて、長らく使われず化石化していた血管に、再び血が通うような気がしている。

根源的な表現の欲求を、言葉や物質的な造形でかなえる事は出来ないけれど、
身体と言葉の間にある何かのエネルギーは、人との間で膨らんで、自分の輪郭をも曖昧に溶かして、一人では到達出来ない山を超えて行く。

こういう感覚が少し前にあった、と思い返したら、病院のベッドだった。
骨と筋肉がつり合わず、起き上がる方法すら思い出せなくなったこと。何本かの管がつながった先のいれものでさえ、自分の身体の一部なんじゃないか、と思ったこと。初めて立った日の重力感と痺れ。
突発的な、負の非日常でしか、身体には何が可能なのかを知覚できなかった。
これから、自ら選んだ正の日常の中で、再スキャンしたいと思う。これからの方が多分長い。

身体で考える日々の蓄積は、光によって時間や空間を作り出す日々の仕事の意識と、交わったり、遠ざかったりする。
でも時々それが読み取れなくなる。焦り?過信?かたちなき敵は自分だなあと思う日々です。

schatzkammer「A4/ForestBook」のダンス公演は今週の土日、アトリエ劇研にて。私は光の仕事をしています。
京都市内で配布されている、一見、白い紙にしか見えないチラシが目印(?)です。

by enpou | 2009-01-21 16:19


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